2018年度 アドバンスド・コース
臨床実践編
2018年度は里親と里子の関係性支援をテーマとし、アタッチメント理論に基づく支援の質の向上を目指します。このページは、情報が新しくなるにつれて更新されていきますので、折りに触れてご確認下さい。
|| 企画:徳山美知代 ||
趣旨 | 現在、里親支援が児童相談所や児童福施設等の福祉現場において求められています。里子にはアタッチメントに関連する行動問題が見られることが多く、そのため里親との関係構築が難しく、関係不調となることもあります。社会的養護下の子どもに対するアタッチメントの視点によるケアは、子どもの人生を左右するものと言っても過言ではありません。 本セミナーでは、アタッチメント理論に基づく臨床実践について具体的に学ぶとともに、各現場でご活躍の心理士、福祉関係者、教育関係者、研究者等の状況を共有する機会とします。 |
進め方 | 本セミナーでは、各テーマに沿った講師によるミニ講義と仮想事例によるグループティスカッション、その後のまとめを通して、支援のポイントや見落としていた視点、新たな視点や課題等を共有します。 |
参加要件 | アタッチメントセミナーを受講したことのある方、もしくは今後受講予定の方 |
費用 | 14,000円/通年 |
お申し込み | メールにてお申し込みください。 contact@attachment-seminar.jp メール本文に、アドバンスドコース希望を明記の上、お名前(ふりがな)、住所、電話番号、職種、職域をご記入下さい。 申し込み締切は5月31日(金)です。申し込みが多い場合には先着順とさせていただきます。また、定員に満たない場合は中止となりますので、ご了承ください。 |
- 第1回
- 2018年10月13日(土)
- 東京都内(未定)
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- 13:30-16:30
- 徳山美知代(東京成徳大学)・上野永子(静岡福祉大学)
- 【実践①】 里親と里子の関係性支援−−移行期
- 里親支援へと移行する時期は里親に子どもを理解してもらうことが重要課題です。そこで、支援者が子どもの行動をアタッチメントの視点から捉えて理解するとともに、里親と子どもの関係性の構築方法を習得する必要があります。加えて、それらをどのように里親に伝えるのか、どのように関わるのかといった支援者と里親との関係構築も必要となります。本セミナーではこれらについて討議・検討します。
児童相談所や児童福祉施設における里親支援に加えて、児童福祉施設入所児童のアタッチメントに基づく支援から、里親移行に至る一貫した支援についても触れます。
- 第2回
- 2019年2月3日(日)
- 東京都内(未定)
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- 13:30-16:30
- 上野永子・徳山美知代
- 【実践②】 里親と里子の関係性支援−−移行後の継続支援
- 里親に移行後、新たな環境に慣れると子どもの行動問題が顕在化してきます。こういった行動問題については、子どもの行動問題はアタッチメント欲求の表れと考え、関わり方とともに里親に伝達します。
一方で、この時期における重要な視点は里親の特性に合わせた支援です。里親自身のもつ背景に対する支援者の深い理解が必要です。里親が安心して継続支援を受け取り、子どもに安心感を与えられる環境を形成するために、どのような視点で里親の特性を読み取り、支援を行うのが適切なのかなど、移行後の継続支援について討議・検討します。
- 【司会進行】
- 工藤晋平
- 各回の司会を主催者である工藤が務めます。毎回の進行とともに、各回の間をつなぎ、参加者からの質問、疑問の橋渡しを行ないます。