アタッチメント理論の研究を学び
日々の支援に活かせる実践的講座

アタッチメントセミナー

  • 2025.02.14

    ウェブサイトをリニューアルいたしました。

アタッチメント理論の研究を学び
日々の支援に活かせる実践的講座

本セミナーは、アタッチメント理論の研究と実践について、
我が国の第一人者が集まって年6回の系統講義を提供し、
学習に役立ててもらおうとするものです。
本セミナーを通して学びが深まることが日々の支援の手がかりとなり、
何より支援を受ける子ども、大人、そして親子の安寧に寄与することを願っています。

list of courses in 2025

2025年度 講座一覧

アタッチメント理論に関心のある大学院生、研究者、福祉・医療・教育・司法などの現場で働いている方が対象です。
全日程、オンラインでの開催となります(zoomウェビナー)

第1回 | 2025年5月17日(土)

13:30-15:00

児童虐待再発防止を目指した実績的講座、セミナー

【理論.1】アタッチメント理論概説

アタッチメントとはそもそも何であったかを再確認し、アタッチメント理論の基本的枠組みについて概説します。また、アタッチメントが人の生涯にわたる心理社会的な適応やwell-beingの維持や増進に対して、いかに重要な役割を果たすかについても言及します。

#安心感の輪 #安全な避難所 #安心の基地 #探索活動 #自己と社会性

児童相談所や児童福祉施設、里親さんや市町村など子どもや親子に関わる専門職の方に向けて講座、セミナー
遠藤利彦

Endo Toshihiko

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東京大学

東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(心理学)。京都大学准教授などを経て、現在は東京大学大学院教育学研究科教授、同附属発達保育実践政策学センター(Cedep)センター長。専門は発達心理学、感情心理学。NHK「すくすく子育て」等に専門家として出演。

15:15-16:45

【理論.2】乳幼児のアタッチメント

アタッチメントの理論と研究は、乳幼児を対象にスタートしました。本講義では、乳幼児期のアタッチメントの基礎的な理論について、先天的な要因(遺伝)と後天的な要因(環境)という視点により整理し、事例を交えて紹介します。

#乳幼児 #進化論 #遺伝と環境

児童虐待の再発防止や家族再統合などがテーマの講座、セミナー
梅村比丘

Umemura Tomotaka

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広島大学

ニューヨーク州立大学ストニーブルック校卒業。テキサス大学オースティン校大学院修了。チェコ共和国マサリク大学での研究員を経て、広島大学に着任。ストレンジ・シチュエーション法と、アタッチメント対象者の移行を専門としている。

※終了した講座は、アーカイブでのご視聴になります

第2回 | 2025年7月12日(土)

13:30-15:00

【理論.3】児童期のアタッチメント

児童期という発達段階におけるアタッチメントを具体的にイメージして貰うために、児童期のアタッチメントの特徴、児童期のアタッチメントの個人差の測定、今までに蓄積された研究知見を解説します。

#共同制御 #スーパービジョン・パートナーシップ #安心の基地

児童虐待再発防止を目指した実績的講座、セミナー
中尾達馬

Nakao Tatsuma

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琉球大学

九州大学大学院人間環境学府博士課程単位取得退学。博士(心理学)。児童期から老年期まで、質問紙を中心としたアタッチメント研究を行っています。

15:15-16:45

【理論.4】青年期とアタッチメント

青年期の自立は、青年個人と家族との相互作用によって進むと言われています。
青年期におけるアタッチメントの重要性を取り上げ、「アタッチメント理論を基盤した家族療法(ABFT)」をご紹介します。

#自立 #アタッチメントの安定 #家族療法 #家族合同面接

児童相談所や児童福祉施設、里親さんや市町村など子どもや親子に関わる専門職の方に向けて講座、セミナー
北島歩美

Kitajima Ayumi

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日本女子大学

東京大学大学院博士課程単位取得退学。2001年よりIPI(統合的心理療法研究所)にて家族療法を実践している。いくつかの大学学生相談室の経験を経て、現在は日本女子大学カウンセリングセンターにて青年期臨床に携わる。

※終了した講座は、アーカイブでのご視聴になります

第3回 | 2025年9月13日(土)

13:30-15:00

【査定.1】ストレンジ・シチュエーション法

「幼児が養育者との間に安定したアタッチメントの関係性を育む」とはどういうことか。幼児の安定したアタッチメントについて、世界中で最も標準的に使用されてきた測定法である「ストレンジ・シチュエーション法」について、事例を交えて詳しく紹介します。

#ストレンジ・シチュエーション法 #観察 #安定型 #無秩序・無方向型

児童虐待の再発防止や家族再統合などがテーマの講座、セミナー
梅村比丘

Umemura Tomotaka

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広島大学

ニューヨーク州立大学ストニーブルック校卒業。テキサス大学オースティン校大学院修了。チェコ共和国マサリク大学での研究員を経て、広島大学に着任。ストレンジ・シチュエーション法と、アタッチメント対象者の移行を専門としている。

15:15-16:45

【査定.2】アタッチメントQセット

アタッチメント人物と過ごす日常生活の場で現れる行動から、対象児のアタッチメント安定性を捉える方法がAQSです。本講義では、実践的な話を中心とし、実際にAQSを使用できるようレクチャーします。

#アタッチメント安定性 #アタッチメント人物 #行動観察

児童虐待再発防止を目指した実績的講座、セミナー
福田佳織

Fukuda Kaori

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東洋学園大学

東京学芸大学大学院博士課程修了。博士(教育学)。在学中から現在まで、乳幼児のいるご家庭延べ300世帯ほどを訪問して観察調査し、乳児期の親子のやり取りと幼児期の親子関係の関連を縦断的に分析しています。

※終了した講座は、アーカイブでのご視聴になります

第4回 | 2025年11月8日(土)

13:30-15:00

【理論 実践】理論と実践をつなぐ:アタッチメントの知見の使い方

アタッチメント研究とアタッチメント理論を用いた実践の間にある溝を埋めるための講義を行います。どのようなアタッチメントの知見がどのような疑問や問題を解消するのに役立つか、アタッチメントに基づく支援とはどのようなものかの基礎的な事柄をできるだけ平易にお伝えしたいと思います。

#安心 #危機的状況 #視点 #敏感性

児童相談所や児童福祉施設、里親さんや市町村など子どもや親子に関わる専門職の方に向けて講座、セミナー
工藤晋平

Kudo Shinpei

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名古屋大学

九州大学大学院人間環境学府単位取得退学。博士(心理学)。学校、病院、刑務所、民間保護施設などでの臨床経験があり、現在は名古屋大学心の発達支援研究実践センターおよび学生支援本部准教授。刑務所スーパーバイザーや社会的養護領域での研修にも関わっている。専門は精神分析とアタッチメント理論。

15:15-16:45

【査定.3】成人アタッチメント面接(AAI)

AAIについて、案出の来歴、使用方法、測定基準などの基本的な情報を、日本人を対象とした研究からの例を交えながら、解説します。親と子ども世代の間におけるアタッチメントの関連についても説明します。

#成人アタッチメント面接 #アタッチメントの世代間関連 #成人アタッチメントの個人差 #内的作業モデル

児童虐待の再発防止や家族再統合などがテーマの講座、セミナー
数井みゆき

Kazui Miyuki

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茨城大学

メリーランド大学大学院修了(Ph.D.,発達心理学)。茨城大学名誉教授。アタッチメントの生涯発達、世代間関連などを専門としている。著書、『アタッチメント』(ミネルヴァ書房)、『人間の発達とアタッチメント』(誠信書房)など。

※終了した講座は、アーカイブでのご視聴になります

第5回 | 2026年1月24日(土)

13:30-15:00

【実践.1】DVの被害母子と加害男性への介入・支援

アタッチメントの視点からドメスティック・バイオレンス(DV:配偶者暴力)を理解し、被害母子や加害男性への介入・支援について学びます。自身が携わっているDV加害者や被害母子への支援や教育プログラムについても紹介します。

#DVによる被害母子関係への影響と回復 #暴力の世代間伝達 #父親としてのDV加害者

児童虐待再発防止を目指した実績的講座、セミナー
森田展彰

Morita Nobuaki

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筑波大学

筑波大学医学専門学群卒業。同大学大学院博士課程修了。医学博士。2010年から筑波大学医学医療系准教授。専門は精神衛生学。物質使用障害、児童虐待・DV・犯罪・非行の被害者と加害者への介入・支援を研究、NPO法人リスペクトフルリレーションシッププログラム研究会(DV加害者や被害者へのプログラム実施団体)幹事

15:15-16:45

【実践.2】社会的養護における関係支援

社会的養護は「養育の引継ぎ」を原理的に含んでいます。ですので、「自分が所属している場でアタッチメントを形成する」だけではなく、その場への入り口、そこからの出口、さらにその後に意識を向け、手をかけることがとりわけ大切になります。本講義では、「アタッチメントのリレー」という視点を軸に、おもに児童養護施設における支援の実際についてお話します。

#社会的養護 #アタッチメントのリレー #長期的視点

児童相談所や児童福祉施設、里親さんや市町村など子どもや親子に関わる専門職の方に向けて講座、セミナー
内海新祐

Utsumi Shinsuke

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旭児童ホーム

東京大学大学院博士課程単位取得退学。その後、社会福祉法人・旭児童ホームに心理療法担当職員として勤務。大学・大学院で非常勤講師もしつつ、今日に至る。児童福祉施設における心理臨床実践が専門。

※終了した講座は、アーカイブでのご視聴になります

第6回 | 2026年3月14日(土)

13:30-15:00

【実践.3】親子の関係支援

アタッチメント研究知見に基づいて親子関係支援プログラムが開発され、効果が検証されてきました。その1つである「安心感の輪」子育てプログラムを紹介すると共に、アタッチメントの視点を一般的な支援にいかすことについても述べます。

#親子関係支援 #安心感の輪

児童虐待の再発防止や家族再統合などがテーマの講座、セミナー
北川恵

Kitagawa Megumi

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甲南大学

甲南大学文学部教授。京都大学博士(教育学)、公認心理師、臨床心理士。Adult Attachment Interview 認定コーダー。Circle of Security Parenting program(「安心感の輪」子育てプログラム)認定トレーナー。「アタッチメントに基づく評価と支援」(共編著)誠信書房2017年など。

15:15-16:45

【実践.4】自閉スペクトラム症をもつ子どもと親の関係支援

自閉スペクトラム症をもつ子どもの発達、および養育上の困難さをアタッチメントの視点から捉え、より健全な発達のためのアタッチメントに視点を置いた親子関係支援の必要性についてお話します。また支援の実際についても紹介します。

#自閉スペクトラム症 #親子関係支援 #「安心感の輪」子育てプログラム

児童虐待再発防止を目指した実績的講座、セミナー
久保信代

Kubo Nobuyo

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関西福祉科学大学

公認心理師、臨床心理士。関西福祉科学大学心理・教育相談センター専任講師を経て2016年に同大学心理科学部准教授に着任。国際基督教大学卒業。レスリー大学大学院修了。奈良県立医科大学大学院医学研究科博士課程修了。自閉症スペクトラム症を持つ子どもの心の発達を関係性の視点から捉え、よりよい発達をどう援助するかについての研究、臨床を行っている。

※終了した講座は、アーカイブでのご視聴になります