reference books

参考書籍

アタッチメントについて学ぶうえで参考になる書籍には、以下のようなものがあります。

母子関係の理論 I 愛着行動

出版年月:1991年4月
著者:J・ボウルビィ
価格:11,000円(税込)

「乳幼児と母親(あるいは代理者)との人間関係が、親密で継続的で,しかも両者が満足と喜びに満たされているような状態が、精神衛生の根本である」。
今では基本となった愛着理論の全容を示すボウルビィの『愛着と喪失』全3部作の第1巻。
“母親に対する子どもの結びつきの性質”をテーマとした問題が中心になっている。

母子関係の理論 II分離不安

出版年月:1991年5月
著者:J・ボウルビィ
価格:11,000円(税込)

ボウルビィによる『愛着と喪失』は、史上もっとも体系的でユニークな母子関係理論であり、本書はその第2巻にあたる。分離期間に生じる苦悩や、その後しばしば生じる不安感を理解するために、まず恐怖の徴候と考えられる行動の諸形態や、恐怖を引き起こす事態の特質について検討している。

母子関係の理論 III 対象喪失

出版年月:1991年7月
著者:J・ボウルビィ
価格:11,000円(税込)

本書は、乳幼児が母性的人物を一時的あるいは永久に喪失した場合にひき起こす心理状態や、パーソナリティ障害に関して書かれたものである。具体的には,乳幼児期に生起しやすい反応の型が記述され、その後,パーソナリティの機能面において、それらの反応の型がどの程度示されるかを追跡的に探求している。

母と子のアタッチメント 心の安全基地

出版年月:1993年5月
著者:J・ボウルビィ
価格:2,750円(税込)

本書は、70年代から80年代の初めにかけて行われた専門的な会合における8つの講演をまとめたもの。アタッチメント理論で著名な著者の理論を知るうえで格好の入門書。

アタッチメント 生涯にわたる絆

出版年月:2005年4月
編著:数井みゆき、遠藤利彦
価格:3,850円(税込)

ボウルビィが提示したアタッチメント理論は、親子関係および人の生涯にわたる関係のあり方について多くの考察を引き出してきた。人と人の間、パーソナリティにアタッチメントがどのように作用しているかを詳細に検討し直し、生涯発達論に一層の厚みを加える労作の完成。

アタッチメントと臨床領域

出版年月:2007年10月
編著:数井みゆき、遠藤利彦
価格:3,850円(税込)

ボウルビィはもともと、子どもの臨床に関わる中からアタッチメントについての考えを進め、臨床領域での応用を目指していた。しかし、むしろ発達心理学の分野でアタッチメント研究は発展した。改めて現在、発達領域の知見と臨床現場の実践とが橋渡しされている。本書は、障害、虐待、精神病理、DV、児童福祉ケア、不登校など、様々な臨床活動の分野でのアタッチメント研究の成果を整理し、具体的な治療・介入について論じる。

愛着理論と精神分析

出版年月:2008年3月
著者:ピーター・フォナギー
価格:4,180円(税込)

愛着理論に基づいた発達心理学的知見を精神分析理論の中に位置づけ、別個に発展してきた両理論に橋を架けようという書。

アタッチメント障害とその治療 理論から実践へ

出版年月:2008年5月
著者:カール・ハインツ・ブリッシュ
価格:4,620円(税込)

1950年代後半にジョン・ボウルビィが提唱し、エインズワースやメインらによって発展をみた「アタッチメント理論」。本書の著者であるブリッシュは、ドイツはウルム(現在はミュンヘン)の大学病院で、このアタッチメント理論をベースに、研究とクリニックでの精神分析を展開している。従来、理論が先行しているとされていたアタッチメント理論であるが、ブリッシュはその弱点である応用、そしてケースの提出を本書にて果たした。アタッチメントを中心とした介入の可能性、教育やグループ・セラピーにおける応用の可能性を提示する一冊。

アタッチメントを応用した養育者と子どもの臨床

出版年月:2011年6月
編:ダビッド・オッペンハイム、ドグラス・F・ゴールドスミス
価格:4,400円(税込)

虐待、発達障害、DVなどに内在している子どもの育ちや養育者—子ども間の関係の問題に対して、アタッチメント理論を応用して、アセスメントと介入をさまざまに行っている活動を理論と実践の具体例を通して紹介する。アタッチメント研究と臨床実践への応用との橋渡しをする本書は、臨床家と研究者の両者にとって重要な知見を提供する。

成人のアタッチメント 愛着スタイルと行動パターン

出版年月:2012年2月
著者:中尾達馬
価格:6,490円(税込)

愛着対象の広がる成人期、「成人であるがゆえ」の愛着行動とはどのようなものか。実証研究から明らかにする。

アタッチメントの実践と応用 医療・福祉・教育・司法現場からの報告

出版年月:2012年8月
著者:数井みゆき
価格:3,850円(税込)

様々な現場で生じる混乱を収束する一つの指針としてアタッチメント理論を取り上げ、実用化するメソッドを、実践例を通して提言する

「甘え」とアタッチメント 理論と臨床

出版年月:2012年11月
著者:小林隆児、遠藤利彦
価格:3,520円(税込)

子どものこころの臨床に活かすために 土居健郎の「甘え」理論とボウルビィのアタッチメント理論の歴史と現況を丁寧にたどり、実践者としても名高い執筆者らの手によって融合を試みたものです。 成人の深刻な精神病理を示す患者の治療において,乳児期の体験の重要性が明らかになってきました。こうした状況のなかで、臨床の世界において、乳児期のアタッチメント体験の質的検討に注目が集まっています。 行動面に着目し,実証的な科学として発展してきたアタッチメント理論と,その子どものアタッチメント行動の背後にある、「甘え」理論。この両概念の理論的な架橋を試みた意欲的な本書は,多くの臨床家にヒントを与えるものになるでしょう。

児童養護施設の心理臨床 「虐待」のその後を生きる

出版年月:2013年8月
著者:内海新祐
価格:2,200円(税込)

家庭で暮らせないという過酷な過去をもつ子どもたちに、心理職は何ができるのか。日々の丁寧な積み重ねから見えてくることとは。

虐待する親への支援と家族再統合 親と子の成長発達を促す「CRC親子プログラムふぁり」の実践

出版年月:2015年11月
著者:宮口智恵、河合克子
価格:2,200円(税込)

虐待をする親が社会から孤立することなく、子どもが自分を肯定し、子どもにとって親が安心な存在になるような親子関係再構築を目指すCRC親子プログラム。家族再統合を見据えたその理念と取り組みを具体的に紹介する。

赤ちゃんの発達とアタッチメント 乳児保育で大切にしたいこと

出版年月:2017年8月
著者:遠藤利彦
価格:1,430円(税込)

いつでも守ってくれる「安心と信頼の基地」があるからこそ、子どもは意欲的に外の世界に旅立てる。人生の出発にあたって幸せに生きる力の原点となる「アタッチメントの形成」をわかりやすく紹介。赤ちゃん学の最新研究と保育に役立つポイントをコンパクトにまとめ紹介する待望の書。

アタッチメントに基づく評価と支援

出版年月:2017年11月
編著:北川恵、工藤晋平
価格:2,970円(税込)

実証研究で標準化された乳幼児から成年までのアタッチメントのアセスメント法・測定法を紹介し、その評価方法や支援の実際を示す。

CRCアタッチメントコラム集(コラム集)

出版年月:2018年3月
著者:CRC(チャイルド・リソース・センター)
価格:1,000円(税込)

4年間にわたり、本誌で連載していたアタッチメントコラムが1冊の冊子になりました。様々な視点で書かれたコラムは手に取りやすい内容でありながら、アタッチメントへの理解が深まります。 ぜひ、一度ご覧ください。

支援のための臨床的アタッチメント論 「安心感のケア」に向けて

出版年月:2020年3月
著者:工藤晋平
価格:3,850円(税込)

アタッチメントを支援に向けて焦点化した、「安心感のケア」として概念化し、いま目の前にある「支援の場」に生きることを目指す書。

養育者としての男性 父親の役割とは何か

出版年月:2021年7月
著者:数井みゆき
価格:3,850円(税込)

子どもとの関係において男性(父親)はどのように存在しているのか? 心理学分野を中心に最新の研究や実践を紹介する。

アタッチメントと親子関係 ボウルビィの臨床セミナー

出版年月:2021年8月
著者:J・ボウルビィ
価格:4,180円(税込)

本書は、1985年にイタリアのミラノで開催されたボウルビィのセミナーの記録を中心に構成される。加えて、編者と長年にわたって続けられた往復書簡や、セミナーの共同企画者によるアタッチメント理論を応用した体験‐力動心理療法についての寄稿など、ボウルビィの仕事と人物像を知るうえで欠かせない貴重な資料も添えられている。

入門アタッチメント理論 臨床・実践への架け橋

出版年月:2021年10月
著者:遠藤利彦
価格:2,640円(税込)

養育者等との関係性が生涯に及ぼす影響を包括的に説明するアタッチメント理論。その基礎から実証研究、臨床応用までを丁寧に解説。

人間の発達とアタッチメント 逆境的環境における出生から成人までの30年にわたるミネソタ長期研究

出版年月:2022年2月
著者:L・アラン・スルーフ 他
価格:5,720円(税込)

包括的な評価により収集した認知的・社会的・行動的側面に関する膨大なデータから人間の発達プロセスを描き出したミネソタ研究の成果。

アタッチメントがわかる本 「愛着」が心の力を育む

出版年月:2022年8月
著者:遠藤利彦
価格:1,650円(税込)

「アタッチメントに関する知識をわかりやすくイラスト図解します。子どもへのかかわり方を考える、また、生きづらさを感じる自分自身を見つめ直すためのヒントが詰まった1冊です。

アタッチメント・ハンドブック 里親養育・養子縁組の支援

出版年月:2022年11月
著者:ジリアン・スコフィールド、メアリー・ビーク
価格:4,180円(税込)

本書は、アタッチメント理論を実践の場で活用したいと願う人たちに向けて書かれた。里親、養親、彼らを支援する人々にとって治療的養育の実践ガイドとなる一冊。

虐待したことを否定する親たち 孤立する親と子を再びつなげる

出版年月:2022年12月
著者:宮口智恵
価格:1,133円(税込)

「なんでちょっと叩いただけで、子どもと離れ離れになるの?」虐待する親のリアルと、親子関係を取り戻すためのプロセスを語る。

「ケア」を謳わないケア 児童養護施設・心理職の視点から

出版年月:2023年8月
著者:内海新祐
価格:2,750円(税込)

虐待を受けた子どもたちをどのようにケアしたらいいのか? そもそもケアとは? 地についた思考、丁寧な理論的検証、徹底した現場からの発想で、ケア理論と実践の新地平を切り拓く。